逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



もし、私が女と知ってるなら“キョー君に近づかないで!”とかだろうけど…


「ホントに…キョー君って彼女いない!?」


「え…うん。聞いたことないけど…。」


そんなことか、と内心ホッとした。
しかし、それもつかの間…


「じゃあ…好きな人は…??」


「うーん…。それも聞いたことないな…。」


「なら…季智君は好きな人いないの??」


「俺…??
俺は……………………いないよ」


なんで、なんで一瞬アイツの顔が浮かんだ…馬鹿だな…私って頭が狂ったみたい。


「………………ねぇ季智君」


ゆっくり近づいて来る苺華チャン。そして、私の胸元を掴んで…

一気に服を引き裂いた。


「!!!!!」


予想外の行動に俺は唖然としていた。


「やっぱり…このベスト…季智君、女の子だったんだ。」


「!!!!離せっ!」


ヤバイ…ばれた…!

私はパニクっていた。


「………このこと、キョー君は知ってるの…?」


「…………あぁ…。柊兄弟と理事長はしってる。
苺華チャン、頼む…。このことは他の皆には黙っててくれ…。」