逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



いきなりこっちに話を振られたので焦った。こういうタイプは敵にまわしちゃいけない。
私は女だからわかる。ハッキリ言おう。

このタイプは絶対に裏がある!
これぞ“女の法則”
発見者:希沙(×メンデル)


「キョー君!好きな人はいないでしょ?!」


狭「……………」


「??」


一瞬、目が合ったような…
気のせい??


狭「いねぇよ」


「………ふぅん…」


苺華チャンの雰囲気が一瞬、悍ましいくらい冷たくなった。


「ねえ季智くん、ちょっと…相談があるんだけど…いいかな??」


「俺に??」


なんだ…??


「うん。いい??」


「もちろん。じゃあ屋上でもいこっか。」


「OK~!」


私と苺華チャンは二人で屋上に行った。
屋上には誰ひとりいなかった。
空は曇ってて今にも雨がふりそうな天気だ。


「俺に相談って??」


そんな親しくもない俺に相談なんて、全く想像がつかない。