いきなりこっちに話を振られたので焦った。こういうタイプは敵にまわしちゃいけない。
私は女だからわかる。ハッキリ言おう。
このタイプは絶対に裏がある!
これぞ“女の法則”
発見者:希沙(×メンデル)
「キョー君!好きな人はいないでしょ?!」
狭「……………」
「??」
一瞬、目が合ったような…
気のせい??
狭「いねぇよ」
「………ふぅん…」
苺華チャンの雰囲気が一瞬、悍ましいくらい冷たくなった。
「ねえ季智くん、ちょっと…相談があるんだけど…いいかな??」
「俺に??」
なんだ…??
「うん。いい??」
「もちろん。じゃあ屋上でもいこっか。」
「OK~!」
私と苺華チャンは二人で屋上に行った。
屋上には誰ひとりいなかった。
空は曇ってて今にも雨がふりそうな天気だ。
「俺に相談って??」
そんな親しくもない俺に相談なんて、全く想像がつかない。

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
