私もわざわざ危険を侵してまで聞きたいわけじゃないし、そのままそっとしておいた。
「あのさ…俺、明日香たちに俺のこと、話すつもりだよ。
文化祭のとき、俺はこのままで三人と会う。
だから、もしものときは…」
ここは学校。誰かが残ってるかもしれないから、一応男言葉
雲「うん。大丈夫☆僕たちは、希沙チャンのずぅ~と味方だよっ☆」
「雲雀クン…あ、ありがとう。」
狭「んなの当たり前だろ!いちいち言うなっ。」
「うんっ!」
ねぇ…季智。
私は希沙で、それ以外の何者でもないんだよ。
だから、季智でいるのが嫌だったし、4人を怨んだ。
でも、今では季智がいてくれて嬉しい。
いい、友達ができたと…思えるよ。
私は希沙で季智。
季智を自然と出せるようになりたいな。
次の日、うちのクラスに転入生が来た。もちろん苺華チャン。
苺華チャンはすぐに狭哉に飛びついてみんなドン引き。
「あっ!季智クンだ!席、近くだしよろしくね!」
「よろしく。」
あぁ…なんて可愛いんだろう。
男なら惚れちゃう!

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
