逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



私もわざわざ危険を侵してまで聞きたいわけじゃないし、そのままそっとしておいた。


「あのさ…俺、明日香たちに俺のこと、話すつもりだよ。
文化祭のとき、俺はこのままで三人と会う。
だから、もしものときは…」


ここは学校。誰かが残ってるかもしれないから、一応男言葉


雲「うん。大丈夫☆僕たちは、希沙チャンのずぅ~と味方だよっ☆」


「雲雀クン…あ、ありがとう。」


狭「んなの当たり前だろ!いちいち言うなっ。」


「うんっ!」


ねぇ…季智。
私は希沙で、それ以外の何者でもないんだよ。
だから、季智でいるのが嫌だったし、4人を怨んだ。
でも、今では季智がいてくれて嬉しい。
いい、友達ができたと…思えるよ。
私は希沙で季智。
季智を自然と出せるようになりたいな。




次の日、うちのクラスに転入生が来た。もちろん苺華チャン。
苺華チャンはすぐに狭哉に飛びついてみんなドン引き。


「あっ!季智クンだ!席、近くだしよろしくね!」


「よろしく。」


あぁ…なんて可愛いんだろう。
男なら惚れちゃう!