倖「俺なら、か。
そうだな…。俺なら、本当の友達になりたい奴に隠し事はしない。それで離れても、そいつはその程度の器の小さい奴だったと思うだけだ。」
心の中がモヤッとした。なんか、明日香たちの悪口を言われてるような気がしたから。
「明日香たちは、そんな器小さくなんかない!」
その時、倖哉の真剣な顔がふわっと、優しい顔になった。
倖「ほら、答え出たんじゃん。それが、希沙の答だよ。」
「あ…そうかも…。」
本当だ…
不思議…いつの間にか答が出てる。結局…心の中では期待してる。
受け入れてくれることを。
本当の…友達になりたいな。
「倖哉に相談してよかった。ありがとう。」
倖「どーいたしまして。
んじゃ、そろそろ戻るか。」
「うん。なんか、いつの間にかこんな時間になっちゃったね。」
倖「あぁ。」
私たちは二人で教室まで戻った。
屋上からでたら私は俺になる。
途中、数人の女子が騒いでたけど、適当に相槌をうって速歩きをした。

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