変なの…なにそれ。
「あのさ、ちょっと相談にのってくれない???」
倖「いいよ。」
「前…明日香たちが文化祭に来ることになったじゃん??
それで…理事長が女装って形で女としてもいいって言ってくれたんだけど…」
倖「けど??」
「本当にそれでいいのかって言われて…
私には理事長の言いたいことがよくわからないんだよね…」
倖「前に狭哉が言った言葉、希沙は覚えてない??」
よく、考えてみると狭哉の言葉が浮かんだ。
「そんな薄っぺらい友情なら捨てろ」「そんな友情ならいらない」
「あ…」
倖「希沙がバレたくないのはわかるけどさ、それくらいのことを受け入れてこそ、本当の友達なんじゃないか??」
「…………」
倖「俺達が悪いけど…離れるつもりはない。それくらい…希沙を気に入ってるんだ。皆…。」
…………………
「倖哉なら…どうする??
私は正直、怖い。3人とは昔から仲がよかったわけじゃないし、転校直前に仲よくなったから…。
こんな私を知ったら簡単に離れていく気がする。今は学校も違うし、すぐに見放されるよ…」

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