逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



変なの…なにそれ。


「あのさ、ちょっと相談にのってくれない???」


倖「いいよ。」


「前…明日香たちが文化祭に来ることになったじゃん??
それで…理事長が女装って形で女としてもいいって言ってくれたんだけど…」


倖「けど??」


「本当にそれでいいのかって言われて…
私には理事長の言いたいことがよくわからないんだよね…」


倖「前に狭哉が言った言葉、希沙は覚えてない??」


よく、考えてみると狭哉の言葉が浮かんだ。
「そんな薄っぺらい友情なら捨てろ」「そんな友情ならいらない」


「あ…」


倖「希沙がバレたくないのはわかるけどさ、それくらいのことを受け入れてこそ、本当の友達なんじゃないか??」

「…………」


倖「俺達が悪いけど…離れるつもりはない。それくらい…希沙を気に入ってるんだ。皆…。」


…………………


「倖哉なら…どうする??
私は正直、怖い。3人とは昔から仲がよかったわけじゃないし、転校直前に仲よくなったから…。
こんな私を知ったら簡単に離れていく気がする。今は学校も違うし、すぐに見放されるよ…」