双『俺達のお気に入りってことはつまり俺達に唯一近づける男子。』
…………は?
「なんで他のやつらは近づいちゃいけないわけ?」
別に良いじゃんか…。
倖「別に近づいてもいいけど近づけないだけ。」
近づけない…?
「なんで?」
狭「そんなの…」
倖「俺達が」
女『かっこいいから!』
…………あぁ…なるほど。
柊兄弟といると自分達がくすんで見えるしね。
でも…たぶんそれだけじゃない。きっとコイツラが近づくなオーラを出してる。
………他のやつを拒絶してる気がする。
「だから…そんな兄弟のお気に入りってことは凄いのよ!?」
なるほど…
そんな盛り上がってるとき、一人の女子が小さく叫んだ。
「あのっ!倖哉君!ちょっといいかな…?」
可愛らしい女の子。
いいなぁ~…私もホントならあんな制服着てたのに…。
「いいよ。」
そういって狭哉が歩き出した。
…………あれ?狭哉?
さっき呼ばれたのって倖哉だよね?

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