逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



双『俺達のお気に入りってことはつまり俺達に唯一近づける男子。』


…………は?


「なんで他のやつらは近づいちゃいけないわけ?」


別に良いじゃんか…。


倖「別に近づいてもいいけど近づけないだけ。」


近づけない…?


「なんで?」


狭「そんなの…」


倖「俺達が」


女『かっこいいから!』


…………あぁ…なるほど。

柊兄弟といると自分達がくすんで見えるしね。

でも…たぶんそれだけじゃない。きっとコイツラが近づくなオーラを出してる。
………他のやつを拒絶してる気がする。


「だから…そんな兄弟のお気に入りってことは凄いのよ!?」


なるほど…


そんな盛り上がってるとき、一人の女子が小さく叫んだ。


「あのっ!倖哉君!ちょっといいかな…?」


可愛らしい女の子。
いいなぁ~…私もホントならあんな制服着てたのに…。


「いいよ。」


そういって狭哉が歩き出した。

…………あれ?狭哉?

さっき呼ばれたのって倖哉だよね?