逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




「………希沙は、あの四人のなかに好きなやつでもいるわけ??」


なんで、みんなそんなこというかな。

私は、あの四人に恋しちゃいけない。恋しても実らない。
私は学校ではあくまで“男”だから。


「そんなんじゃないよ。ただ、祐輔のこと友達以上には思えないし、私には遠距離恋愛とか絶対無理だから。」


祐輔は悲しそうな顔をしたけど、私は気にしてられない。


「そっか。悪かったな。」


祐輔は俯いたままどこかへ去っていった。
私はしばらくその公園のベンチでボーッとしていた。

告白なんてはじめてだ…。私が生きていく上で、告白されるなんてないと思ってた。

祐輔の気持ちは凄く嬉しい。

でもどうせ…私達はすぐ終わるし、好きでもないのに付き合っても祐輔を傷つけるだけ。


「恋、か…」


してはいけないんだ。高校生の間は。


透「んな辛気臭せー顔してんじゃねーよ。」


「透…センパイ??」