「………希沙は、あの四人のなかに好きなやつでもいるわけ??」
なんで、みんなそんなこというかな。
私は、あの四人に恋しちゃいけない。恋しても実らない。
私は学校ではあくまで“男”だから。
「そんなんじゃないよ。ただ、祐輔のこと友達以上には思えないし、私には遠距離恋愛とか絶対無理だから。」
祐輔は悲しそうな顔をしたけど、私は気にしてられない。
「そっか。悪かったな。」
祐輔は俯いたままどこかへ去っていった。
私はしばらくその公園のベンチでボーッとしていた。
告白なんてはじめてだ…。私が生きていく上で、告白されるなんてないと思ってた。
祐輔の気持ちは凄く嬉しい。
でもどうせ…私達はすぐ終わるし、好きでもないのに付き合っても祐輔を傷つけるだけ。
「恋、か…」
してはいけないんだ。高校生の間は。
透「んな辛気臭せー顔してんじゃねーよ。」
「透…センパイ??」

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)
