雲「誰だったの??僕たち、そんなことも教えてもらえずに黙ってるほど僕たち、お子ちゃまじゃないよ。」
雲雀クンのキャラも変わってる…
「センパイ…誰、ですか??」
私は恐る恐る尋ねる。雲雀クンが聞いた時はムッとするだけだった透センパイは、私が聞いた途端、悲しそうな顔をした。
一瞬、戸惑ったが透センパイは教えてくれた。
透「祐輔だ。」
その時、全員が固まった。
祐輔と会うのはあの同窓会以来。つまり、告白されて以来だ。
透「とりあえず、俺一人で…」
「いいえ。私が行きます。みんなは先に中に入ってて。
これは…私の問題だから。」
それだけ残して、みんなの返事は聞かずに車を降りた。
そこにいたのは紛れも無く祐輔だ。
短髪でジーパンに半袖Tシャツ。筋肉質な体のラインがよくわかる。
「希沙…」
「祐輔、ここだと柊に迷惑がかかるの。場所、変えよ。」
祐輔の表情は悲しげだ。
私たちは近くの公園で話すことにした。
「あの日の事だけど…」
話をきりだしたのは私。早くこの場から離れたかった。
「ごめん。気持ちは嬉しいけど…私、祐輔のこと友達にしか思えない。」

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)
