逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



雲「誰だったの??僕たち、そんなことも教えてもらえずに黙ってるほど僕たち、お子ちゃまじゃないよ。」


雲雀クンのキャラも変わってる…


「センパイ…誰、ですか??」


私は恐る恐る尋ねる。雲雀クンが聞いた時はムッとするだけだった透センパイは、私が聞いた途端、悲しそうな顔をした。

一瞬、戸惑ったが透センパイは教えてくれた。


透「祐輔だ。」


その時、全員が固まった。
祐輔と会うのはあの同窓会以来。つまり、告白されて以来だ。


透「とりあえず、俺一人で…」


「いいえ。私が行きます。みんなは先に中に入ってて。
これは…私の問題だから。」


それだけ残して、みんなの返事は聞かずに車を降りた。

そこにいたのは紛れも無く祐輔だ。
短髪でジーパンに半袖Tシャツ。筋肉質な体のラインがよくわかる。


「希沙…」


「祐輔、ここだと柊に迷惑がかかるの。場所、変えよ。」


祐輔の表情は悲しげだ。

私たちは近くの公園で話すことにした。


「あの日の事だけど…」


話をきりだしたのは私。早くこの場から離れたかった。


「ごめん。気持ちは嬉しいけど…私、祐輔のこと友達にしか思えない。」