「初めて会った時からあんたたち兄弟は人を見下して、私をからかって…。
もう何なの!?いい加減にして!
私はあんたたちのおもちゃじゃないの!
…分かってる。あんたたちのおかげで、学費も安いし感謝はしてる。
多少ならしょうがないって思ってた。
だって、ちょっとは仲良くなれたような気もしたし。
だから、だいぶ平気になってきたのにさ…
でも…さすがに、今回のは許せない!
私のこと、軽い女だと思ってるわけ!?」
わけがわからなくなっていた。
もう言ってることはぐちゃぐちゃだし順序がおかしい。
とりあえず思ったことを吐き出していた。
そんな私を見て、狭哉は唖然としていた。
きっと、思っていた以上にいろんなことを言われて驚いているのだろう。
狭「軽い女だと思ってるわけないだろ。
そんなやつなら今頃一緒になんかいない。」
「じゃあ…なんであんなことしたの…」
さっき大声で叫んだからか、もうそれほど怒る気力は残っていない。
………というか、少しスッキリして気持ち的に余裕ができたんだ。

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