逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



「初めて会った時からあんたたち兄弟は人を見下して、私をからかって…。
もう何なの!?いい加減にして!
私はあんたたちのおもちゃじゃないの!

…分かってる。あんたたちのおかげで、学費も安いし感謝はしてる。

多少ならしょうがないって思ってた。
だって、ちょっとは仲良くなれたような気もしたし。
だから、だいぶ平気になってきたのにさ…

でも…さすがに、今回のは許せない!
私のこと、軽い女だと思ってるわけ!?」


わけがわからなくなっていた。
もう言ってることはぐちゃぐちゃだし順序がおかしい。

とりあえず思ったことを吐き出していた。

そんな私を見て、狭哉は唖然としていた。

きっと、思っていた以上にいろんなことを言われて驚いているのだろう。


狭「軽い女だと思ってるわけないだろ。
そんなやつなら今頃一緒になんかいない。」


「じゃあ…なんであんなことしたの…」


さっき大声で叫んだからか、もうそれほど怒る気力は残っていない。

………というか、少しスッキリして気持ち的に余裕ができたんだ。