逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




私はそのままもう一度、眠りについた。

そして、また違う日の夢を見た。
今度は私たちが中2のときだ。


―――

「なぁ希沙~。昔、俺達が結婚するとか言ったの覚えてるか??」


「何??いきなり。
覚えてるけど、昔の話でしょ。無知な子供の無責任な発言。
それを今更どうしたわけ??」


私からしてみれば消し去りたい過去の一つだった。
だから…あのときは強く言ったけど…

今、祐輔が私のこと好きって知ってからは絶対に同じことは言えないだろう。


「…………………いや、何でもない。何となく思い出しただけだし。」


「ふ~ん…。昔は私たちもバカだったよね~。」


「……………そうだな。」


この時、祐輔は何れだけ傷ついたのかな??


―――


起きて、私は一番に考えた。
よく考えたら、私はもう初恋を経験してるのかもしれない。

きっと…小さい頃、祐輔が好きだった。

でも小学校2年になると、初めて違うクラスになって祐輔との関わりが少なくて寂しかったのを覚えてる。