あ…透センパイメガネかけてる…ちょっとカッコイイ…。
って違う!確かにイケメンだけど中身があれじゃあ…。
遠くからでも本のタイトルは分かる。
【経済の発展-国際貿易-】
…公民の教科書かっ!って思う。
…でも、表紙は堅苦しく傾いて見える中の文字はかなり小さい。
難しい本だということは私にもわかった。
こんなとき、自分の目のよさにちょっと感謝する。
………そういえば…私、こいつらにキス…されたんだ。
とはいっても狭哉以外は首筋や頬でそこまで気にする程じゃない。
でも…狭哉は…
顔がカァァァっと赤くなる。
それと同時に、怒りも込み上げてくる。
ムカつく…私のファーストキスを…こんなやつに…
あんな軽く…人前で!
雲「んあ…。あ~希沙チャンおはよぉ~。」
「おはよ。そして早くどいて。」
雲「ふあ~い…。」
ノソノソと退いた雲雀くんはまだ眠そうに目を擦っている。
さて、残るは後二名。
二人とも私を抱き枕のようにして寝てる。

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)
