逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



――――

「―――ねぇ希沙チャン、将来僕のお嫁さんになって??」


子供の頃、祐輔と砂場で遊んだ時の記憶。


「およめさん??」


「うん!僕や希沙チャンのパパやママみたいにケッコンしてふーふになることだよ!」


「わぁ!なる!希沙、将来祐輔クンのおよめさんになる!
やくそくだよ!
ゆーびきりげーまん―――――」


このころの私達は幼くて、結婚の意味も深く知らなかったし、男と女という意識がまだ薄かった。
















「……ん…。」


夢から覚めると嗅いだことのある香りに包まれている。
何だろう…落ち着く…

でも…でも…


「重っ…」


目を開いて回りを見ると、私は心臓が飛び出るかと思った。

左右に上半身裸の双子、何故か上には雲雀クンが寝ていた。

そして、透センパイは椅子で座りながら本を読んでいる…と思いきや、途中で寝ちゃったみたい。

本開いたまま寝てる…。