今よりもっと強くなれ！！～我が子が障害を持って生まれたら…～

私は、目の前で涼也が死ぬんじゃないかと震えながら、そして恐怖を覚えた。


『うわーっっ！！涼ちゃん！！
あーどうしよう。
唇が紫になって全然動かない！！
死んだらどうしよーっっ！！』


今までの人生の中で、初めてこんなにもうろたえて自分を見失い理性も無くして電話の向こうにいる人に叫んだ。



『落ち着いて！！！』
電話から私を落ち着かせようとする声が聞こえるだけど私は、泣き叫んだ。


『落ち着いて！！
お母さんしか目の前のお子さんを助けられないんですよ！！！』



ハッ……として、我に返った。


『良いですか?…お子さんは意識無くなったのはどのくらい前ですか?』


私は時計を見た。


『5分くらい前です。』


そう、あんなに泣き叫んだから凄く時間が経ったと思っていたけど3分くらいだった。
でも、こういう時この3分がどれだけ大切か後に反省した。




私は、まだまだ弱い………と。