体育クラブに入部して良かったと思った事。
それは、チョッ君のクラスの子が1番多かった事。
あの入園式で1番最初に出来たチョッ君の友達もいる。
その子は、モッチー。
私がモッチーママに言って体育クラブに誘ったんだ。
この体育クラブを通じて、また沢山の友達がチョッ君に、そして私にも友達が出来た。
そして、夏休み。
夏休みには、モッチーの家に自転車で私は3人乗りをして沢山、遊びに行った。
モッチーの家だけじゃない、色々な家に自転車で……3人乗りで行った。
私は車の免許を持って無いから私のマイカーはママチャリ。
今、思うとよく3人乗りをして、どこまでも行ったと思う。
それが涼也には刺激になったんだろうね。
時折、見せてくれるようになった……涼也の笑顔。
普通の子が笑う可愛い笑顔じゃないんだよ。
どうやって笑うか分からない涼也は、引きつり笑いをする。
ニヒルな笑い方。
ニッコリが出来ない笑顔だけど、
それが、とてつもない程に可愛い笑顔。
あやしたら笑うんじゃない。
3人乗りの自転車で、涼也を自転車の前に付けた補助椅子に座らせ自転車を走らせると風が気持ち良いのか、
アハアハ……と笑う。
その声を聞きたい為にその笑顔を見たい為に
私は、いくらでも自転車を漕いだ。

