今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~


それから幼稚園には参観日や親子遠足が行われた。



もちろん、全て涼也も一緒。


参観日には、ずっと涼也を抱っこしている私にママ達が敷き物を持って来てくれて

『ここに涼ちゃん座らせたら?』


って、言ってもらったり。


親子遠足では電車に乗って、二つ隣りの公園に行った。


その時もエレベーターが無い駅で、私が涼也をベビーカーに乗せたまま担いで階段を降りようとしていたら、数人のママが手伝いに来てくれて……更にそれを見ていた園長先生が
『私も手伝いましょう』



って、園長先生1人が涼也を乗せたベビーカーを担いでスタスタと階段を降りてくれた。


ドキドキした……園長先生の年齢は、う~ん実年齢は不明だけど見掛け年齢だと、63~65歳。

気に掛けてもらえて、とても感謝だったんだけど……いや~階段を降りてる時に園長先生ごと落ちないかと思って冷や冷やしてしまった。


だって、好意で手伝って頂いたのは良いんだけど、そのせいでねぇ怪我でもされたら大変だしね…園長だし。



だから、無事に園長先生と涼也を乗せたベビーカーが階段を降り切った時は、ホッとした。


『落ちなくて良かったよね』


つぶやくように声がした。


私は、私だけがドキドキ冷や冷やしたんじゃなかったんだなぁ~って思ったら笑いが出てしまったよ。