今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~



保護者は円の形にしてある椅子に座ってる。
担任が、こちらから自己紹介をして下さいと指定した。


私は最後から3番目。
自己紹介が始まった。
私は、何て言おうかと頭がいっぱいだった。

そして遂に私の番。

私は椅子から起立してチョッ君の名前と私の名前をまず述べた。

私は最後から3番目だったから皆の集中力は薄くなっている。

だけど、私が、


『あのぉ、幼稚園とは直接関係ないんですが今、抱っこしてるこの子なんですが…』


そう話始めた私に、さっきまで集中力が薄かったママ達が私に集中してきた。


それが分かった私は緊張しながら話を続けた。


『この子、弟になるんですが…実は知的障害です。産まれた時から色々あって。
なので、これからの長い幼稚園生活の中で色々とご迷惑をかける事があるかも知れませんが宜しくお願いします』


シーン。


シーンとしたのは多分1・2秒の出来ごとだったと思うけど、物凄く長く感じた私。


『かわいそう…』

声が聞こえて来た。


その第一声で教室がザワザワした。


担任が、少し大きな声で、

『次の方お願いします』

と明るい声で。


次のママの自己紹介が終わり、最後のママ。

『えっと実は私の子は自閉症を持っています』