入園式の翌日、朝から私の声が家中に響く。
『チョッ君!早く起きて!!』
今週一週間は午前保育だからまだ週3回の弁当は作らなくて良い。
通園組は朝の9時から9時15分までに幼稚園に行かないとイケない。
昨日、行ったばかりの幼稚園なのにドキドキする私。
9時、5分前になってチョッ君と一緒に通園。
チョッ君は嬉しそう。
行きの送りはすぐに私は帰って来るから涼也は、お留守番。
歩いて5分の幼稚園。
正門から入り靴箱に行くと担任が皆を出迎えてた。
『チョッ君おはよ~』
さすが担任!
もうチョッ君の顔と名前を一致してる。
私はチョッ君に頑張って!
と、言って担任に宜しくお願いします…と頼んで、チョッ君大丈夫かなぁ…なんて思いながら正門を出た。
2時間程して早速お迎えの時間。
今度は涼也もベビーカーに乗せて一緒に幼稚園にチョッ君を迎えに行く。
また正門をくぐる。
そこにはママ達のグループが何組もあった。
もちろん、1人でいるママもいるけど、誰が年中のママなのか誰がチョッ君と同じクラスのママなのか……全く分からない。
仕方ないから涼也とずっとポツンと隅にいる事にした。
なんか…肩身が狭いなぁ。
そうするうちに園児がゾロゾロと賑やかに園舎から出て来た。
あっ、チョッ君、たくさん友達が出来てる。あれ?…昨日、仲良くしていた同じく年中からの入園組の男の子がいない?
園内を見渡すと園バスが2台。
そっか……あの子はバスなんだ。
同時にその子のママも居ないと分かった。

