4月……神奈川に比べて埼玉は寒い。


引っ越してゴチャゴチャしていた部屋をチョッ君と涼也を抱えながら、3日で片付けた。

ぺんちゃんは新しい営業所で私達家族の為に夜遅くまで働いて家路に着く毎日。


引っ越しも一段落して埼玉県の病院に予約を取るために電話をした。

受付の職員に紹介状はあるか……などと色々と聞かれ、やっと予約受付をさせてくれた。

今は、4月末。


予約が取れたのは7月中旬。


随分と先だった。


今度は小児科じゃなくって遺伝科。


神奈川の大学病院で薦められた訳じゃなくて私の希望で。


今回は何故、涼也がこういう風に産まれて来たのかを遺伝科で原因を調べられるんじゃないかと思って希望した………でも、


もしも、原因が分かっても知的障害は治らない病気。


原因を聞いて、あの時の私は……



どうしようと思ったんだろうね…。