今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~

帰りの道中の車内は明るい。

主人が上手に運転して私の腕の中で初めて気持ち良く眠る涼也。


『頭、なんともなくて良かったよね~。
けど、今の医学で知的かどうかって調べられるんだね~』

感心しながら主人に言った。

主人も嬉しそうに

『本当、良かったよ。ビールス症候群とやらも大した事ない病気みたいだし、ママ頑張れよ!』

と、主人は私の頭に手を置いた。

結婚して2年。
こういう事があって夫婦の絆が更に深まった。

今回の事で主人は本当に頑張ってくれた。

出生届を出したのも主人。
涼也が入院するにあたって高額医療の免除手続きもやってくれ、帝王切開して入院中の動けない私に変わって仕事帰りに毎日、私の所に寄って冷凍保存している私の母乳を取りに来て、少し私の顔を見て。

それから母乳を持って涼也の元へと行ってくれた主人。

大変だったと思う。

おまけに救急車にも乗って。しかも連れて来られた大学病院から家までどうやって帰れば分からず看護師さんにバス停まで連れてってもらったりで、2児のパパとして大奮闘してくれた主人。…………私、この人と一緒になって本当に良かった!って改めて思った。


『ありがとう』