今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~

そして涼也が退院をする朝。

この日は平日。
土日が休みな主人も会社を休んでくれた。
そして今日、我が家に涼也を連れて帰って来た時点で主人の母は広島に帰る。
私達、家族の為に長い間、本当に有り難うございました。
お義母さんも自宅に帰りたいに決まっていただろうに…。

そして私の母が、一週間と言う短い期間だけど今日から仕事を休んで義母と同じく父を置いて広島から来てくれる事になっている。

涼也を大学病院に迎えに行くのは午後から。私の母を新幹線の新横浜駅に朝の10時に迎えに行く。

早速、義母が作ってくれた朝食を取り、いつものように泣く長男に後ろ髪を引かれながらまず主人と一緒に私の母を迎えに出掛けた。

駅に着くとまだ母の乗った新幹線は到着していなかった。
私は、母と会うのは実に9ヶ月ぶりだった。昨年の盆以来。

そこへ新幹線が入る音楽とアナウンスが流れた。

来た!!

母に会うのを、楽しみにしていた私。
やはり母の子だ。
新幹線の顔が見えた時、私は泣きそうになった。
悲しい涙でも無い。
悔しい涙でも無い。
嬉し涙だ。
久しぶりの嬉し涙。
いくつになっても、親子は親子なんだなぁ…と、実感した。