そして数時間もしない内に朝はやって来て、幼馴染みは気を使ってかすぐに帰り、私達は涼也を脳外科に連れて行った。
脳外科に着いてすぐにCTを撮り私と涼也は診察室に呼ばれた。
いつ落ちたかとか、落ちた時は泣いたかとか吐いたりしたかとか聞かれた。
そして先生は、いつもと変わりないですか?…と、最後に私に聞いた。
『あっ、はい。変わりないです。――あの、この子は重度の知的障害なんです』
先生は再度、涼也の頭のCTを見て、そして
『そうですか―――。まぁCTを見る限り脳内出血も無いし頭蓋骨にヒビも無いし大丈夫でしょうけど、数日経って何かある事も稀にあるので何かあったらすぐに連れて来て下さい』
―――と、言われ診察は終了した。
瘤も小さくなっているからか特別に湿布等を出される事もなく病院を後にした。
車で待っていた、ぺんちゃんとチョッ君の元へ帰り、私は大丈夫だったと告げて家に帰った。
頭だけを打った涼也。あとは何処にも傷は無くて本当に何も無くて良かったと思い、そして反省を沢山した。
確実に防げた事故だったのに・・・・。
痛い恐い思いをさせてゴメンね……涼ちゃん。

