そして里美さんは、笑いながら言った。

『旦那は私の事を好きじゃなかったんよね。』

・・・って。


この時、何も言えなかった私。


また里美さんが口を開いた。


『だけど悪い事ばかりじゃないんよ。
旦那と別れて、実家に戻って私、働きよるんじゃけどその職場でね彼氏が出来てね。
もうすぐ1年になるよ。その人ね、かーくんの事が可愛いって言ってくれるんよ。
3人でデートもするんよ。
なんか変よね~、かーくんの父親は我が子が可愛くないと言って抱っこさえせずに居なくなって、他人が可愛いと、かーくんを大切にしてくれるんよ』


とても幸せそうに里美さんは言った。


私は、

『その人と結婚するん?』


『うん。したいんだけど、彼の両親が…ね。でも今、説得してくれててね』


『そっか。反対する両親も分かるけど、彼が優しいんじゃけぃきっと説得してくれるよね~』


里美さんは強い瞳で

『私もそう信じとる』

里美さんとは、この話の後も盛り上がり、しばらく話して私達は別れた。


お互いの連絡先も交換せずに。


たった1度きりの出会いだった里美さん。


あれから8ヶ月が経過したけど彼とは結婚に向けて上手く事が進んでるかなぁ~…って、里美さんを思い出しながら思うよ。