そして、月日は流れてチョッ君は幼稚園の年長さん。

チョッ君は6才。

涼也は4才。


4才の涼也が出来る事は、私達家族を癒してくれる存在。


あとはまだ、何も出来ない。


何も……ね。



もし涼也が五体満足ならば今年は幼稚園の年少さん。


チョッ君の通う幼稚園で真新しい制服を来て可愛い年少さんが通う。


正直な所、その光景を見て辛かったのは確か。



だけど私は少しだけ強くなった。


涼也と同じ年の年少さんを見て、本当に可愛いって思えた私がいたから……。



私は、もっともっと強くなり続けなければ、ならないんだ!!


私の心が弱ると家族の心も弱ってしまうから………。


チョッ君も、何となく自分の弟が違うと感じ始めて来てる。


この間、チョッ君が、

『どうして、涼ちゃんは喋らないの?
歩かないの?
こうちゃんの妹は去年喋れなかったのに今はお話も出来るし歩くのに…』



そうだよね。


チョッ君からしたら不思議だよね。


去年、涼也よりも幼い子が今年は歩いたり話したりと成長するのに涼也は、いつまで経っても同じだもんね。



いつかは、チョッ君が涼也は違うと言ってくる日が訪れると覚悟はしていたけど、辛いなぁ……やっぱり。