そんなグレースに、セドリックは「僕も相手にして」と頼んだが、断られた。



それから、15年が経ったある日のこと



『グレース!!?』


『・・・・・・・セド・・・リック・・・?』



グレースが見当たらず、探していると、Moonlakeの前で倒れていた。



そして、隣には



『禁薬?!グレース・・・何てことを』


『ごめんね。・・・・どうしても彼が忘れられないの・・・15年経って彼も、父親になったわ。でも、あたしは15年前で止まったまま・・・・ずっと・・・・』


『どうして!!どうしてグレースが死ななきゃいけないんだ!?グレースがいなきゃ僕は・・・僕は』



グレースは力ない手で、セドリックの頬を撫でた。



『セドリック・・・あなたは幸せな恋をしてね』


『悪魔が恋なんて』


『ううん。悪魔だって恋をするわ。皆気付かないだけなのよ・・・誰かを思う気持ちに気付かないだけ・・・愛はいつも、すぐそばにあるのよ』



そんなこと、言われなくたってわかってる。


僕は、君が




好きだから・・・・・・・・・・





そして、グレースはセドリックの腕の中で眠るように死んでいった。






悪魔は、自殺は出来ない。



苦しんだ上の決断だったのだろう。