「そのように変わらぬままの義姉上にお会いすることが叶いまして、私は、なんとも嬉しい思いですよ」

と、わずかながら、姫の座する方へといざり寄られて、

「お元気そうで、何より……」

とそのお手を差し伸べられますと、姫のほうも、そのお手をおとりになって、

「あなたは、随分と、大きくなられて……」

と、懐かしげに微笑まれるのでございました。