幸い、真奈美の傷はたいしたことはなかった。 酒を飲んで酔っ払いながら、なんとなく切ってしまったと、本人が万里子に伝えた。 『わかった。 お父さんには言わないよ・・・』 その瞬間、万里子の顔に激痛が走った。 真奈美が充血した目でこちらを睨みつけている。 どうやら、近くにあったマグカップを万里子を目掛けて投げつけたようだった。 『痛いっ・・・ 何するのよっ真奈!? 』