夜遅くまで香代子は泣き続けた。 真奈美にも伝えた。 『お姉ちゃん、ペケがお父さんに殺される・・・』 「えー、大丈夫だよぉ・・」 と笑っていたが、明らかに真奈美の顔は引き攣っていた。 (ペケ、ごめん・・・ ペケ・・・・ ) 香代子の枕は涙と鼻水で、グチャグチャになった。 そしてそれは、真奈美も同じだった。