同じ空の下に
誰かがいること。
(例えその日が晴れでも,雨でも。)


その傷が誰かに付けられた傷でも,傷があること。
(それが敵でも味方でも。)

自分の声ではない音が聞こえること。
(風の音もまた,同じ。)


自分が作った物以外の何かが見えていること。
(目を閉じても。)



誰かに笑われること。
(慰めてくれる人がいなくても,同じ。)



伝えたい,と思うこと。
(声に発するのも,同じ。)


誰かに嫌われること。
(多ければ多いほど。)



孤独を知っていること。
(今,ひとりきりでいるのも)



愛を求めること。
(一人が嫌なことだって同じ。)



傷付く体があること。
(心もあって更に。)



流れる血があること。
(涙は枯れるもの。)