そして、その結果が現在に至る。
あたしは心の底から、メロドラマを見終わってから出掛けた事を後悔していた。
丁度…ピーク時に出かける事になる何て…少し考えれば理解出来たはずなのに…
目の前の非現実的な三流の芝居に見入ってしまい、そこまで頭の回転が着いて行かなかった。

“仕方なく出掛けたが、お駄賃が無ければ絶対に動かなかったのに…”


独り事を呟く。
しかし…その言葉さぇ地面からの照り返しで反響した。

ジリジリと肌が焼け焦げる感覚に襲われる。
不意に、日焼け止めを塗っていない事に気付いた。

更に、深い溜め息が漏れる。
これでは、まるで、紫外線のプールに飛込む様だ。
余りにも無謀過ぎる。
帰宅後の己のいたらなさの結果を見るのが嫌々した。