「有り難う御座います。」
あたしも1口飲んだ。
「うん、美味しい。」
「華奈さんに言われると、安心します。」
「そ?」
「はい。」
あ。
紹介するの忘れてた。
「あ、輝。こいつはね、」
「華奈さん、俺から言わせて下さい。」
成の声があたしの声を静止した。
「分かった。」
「初めまして。俺、」
「"黒風"幹部でもあり、総長の弟でもある御伊達成さん、ですよね?」
「あ、はい。」
「初めまして、"黒桜"の極秘部隊の隊長やらしてもらってます高岡輝って言います。」
輝が成に手を差し出した。
「ど、どうも。」
成も恐る恐る、輝の手を握った。
「………ブハッ。」
あたしは思わず笑ってしまった。
「輝、あんた何キャラだよ?」
輝は普段、この店に居る時はこんなキャラじゃない。
ヘラヘラしてる。
「え?」
成は訳が分からない、って顔をしてる。
「成、こいつ普段こんなキャラじゃ無いから。」
「え、そうなんですか?」
「輝、普通にしなよ。成、ビックリしてんじゃん。」
「そ?じゃ、普通にするか。」
いつもの輝に戻った。

