店の前に止めてあったバイクに股がった。 流衣………。 やっぱり、流衣はあたしの記憶について絶対何か知ってる。 流衣は確かにさっき、 "記憶"と言った。 小さい声で聞きづらかったけど、絶対に言ってた。 けど、あたしはわざと聞こえない振りをした。 流衣が、あたしの記憶にどんなふうに関係してたか、なんて、思い出さなきゃ分かんない。 あたしは、一体どっから来たのか。 何故、あの日病院で目を覚ましたのか。 まず、記憶を思い出だそう。 あたしは、決意を胸にマンションへとバイクを走らせた。