夜、ベッドの上いっぱいに服を並べる。 うーん…… どれにしよう。 --ガチャッ そう悩んでいると、部屋のドアが開く音が。 「お兄ちゃん!?勝手に入らないでよ!」 そう怒る私を気にせず、静かに口を開いた。 「明日……どこか行くのか?」 わ、ヤバッ! 「と、友達と遊ぶの!」 慌ててそう言うと、疑うように私を見てきた。 「もう!早く出て行ってよ!じゃなきゃお兄ちゃんのこと嫌いになっちゃう!」 そう言うとお兄ちゃんは悲しそうな顔をして部屋から出て行った。