翌朝。 「優菜!学校遅れるぞ!」 お兄ちゃんに起こされた私。 時計を見ると…… 「きゃーー!もう時間ないじゃん!」 慌てて準備をする私。 「朝食は?」 「いらない!」 顔を洗って髪を整えて、私は家を飛び出た。 「ふぅ~……セーフ」 ギリギリでいつもの電車に間に合った私。 よかったー、この電車を逃したらギリギリになっちゃう。 息をゆっくり整えてると、 「おはよう」 と、背後から声が聞こえた。 この声は…… 「ワタルくん!」