【完】宛先不明のラブレター



「…ベッドの上で話すような内容じゃないんでしょ?」

「……え?」


茉莉はそう言うと俺から離れて服を着始めた。

その様子に呆気にとられていると、茉莉が俺の方を見ずに、口を開いた。




「早くしてよ、聡。 私、気が変わったら聡の話なんて聞かないからね」

「…、わかった」


その言葉を聞いて、茉莉は全てを受け入れる決意をしたんだと思った。

布が擦れる音がやけに大きく聞こえた。


着替えてリビングに移動するまで、俺達は一言も喋らなかった。