【完】宛先不明のラブレター



「果枝」

「…やめて」


俺が名前を呼ぶたびに、またひとつ、涙がこぼれる。

それを何度も優しく拭ってあげる。


…こんなに、誰かを失いたくないと思ったのは、生まれて初めてだった。