一向に俺の鼻から手を離そうとしない果枝に少し呆れつつ、果枝の手を掴んで鼻から離し、手をそっと重ねた。 一連の動作を見ていた果枝は、ぷくっと頬をふくらまして、俺から顔を背けた。 「すねないの。」 「すねてない」 誰がどう見ても拗ねているのに、拗ねていないと言い張る果枝に笑みがこぼれた。 「…そういうことにしといてあげる。」 「…すねてないから」 「はいはい。」