「な、何言って…?」 深呼吸をするかのように、ゆっくりと息を吸い込んで、吐いた。 そして顔を上げ、果枝ちゃんを見つめた。 果枝ちゃんの瞳は、俺の言葉に戸惑っているようだった。 ……当り前、だ。 「…ただ、年上に憧れただけじゃない? 果枝ちゃんくらいの年の女の子って同い年の男がすごくガキくさく見えるらしいし。」 「……」 「だから、…俺への気持ちは恋愛感情なんかじゃないよ」