「はい………」 小さな声で返事をすると、スーっとドアが開いた。 「おはよう、由香ちゃん。体調どうかな??ご飯持ってきたんだけど食べれる?」 そうあたしに言ってきたのは、いつもの看護師さんじゃなかった。 きれい。 素直にそう思った。 ちょっと茶色がかった髪はひとつにまとめられている。 大きな瞳に ぽってりとした唇。 華奢なからだ。