止まらない時間

「あの時の約束、覚えてる?」

 訊いてすぐ目を伏せる。

「こんなおばさんじゃ約束も何も無いわよね」

「年齢性別は関係ないと言った」

 笑って再び歩き出す彼女の耳に柔らかな声が響いた。

「え……?」

 振り向いて顔を上げた彼女に降り注ぐ口づけは優しく、それでいて官能的に体の奥を痺れさせる。