篠村先生はそれから指導するわけでもなく音楽室を去り それ以降篠村先生は音楽室に現れなかった 入学式の演奏は副部長の紗智がタクトを握った。 メタボと同じく譜面の端を“カンカン”と鳴らしていた。 ………………………… 入学式の日の放課後 篠村先生はやっと顧問として音楽室に足を踏み入れた この瞬間が私たち吹奏楽部と篠村先生とのスタートだ