【空白】

蝶 蝶

  わたしね
  本当はね


  君と一緒に行きたかった
  生きたかった
  逝きたかった




  君が居なくちゃ
  わたしはどうすればいいの
  ねえ ねえ
  


   何度独りで問いかけただろう





  写真が手元に一枚もないのは
  君の望みの為
  
  記憶に在る君の姿を
  わたしは忘れないように
  何時だって必死だ





  蝶
  一緒に





  叶わぬなら
  わたしがいくとき





  思い切り、手を 引いて




   笑って