【せめて】

傷付いた鳥は飛べない
飛び方を忘れ
夢のように

わたしは飛ばない
わたしは飛べない

飛べない鳥は地上に居るしかない

いつかきみの背中に羽が生え
天高く星を目指し
遥か彼方に飛び立つ
わたしは地平線

どんなに遠く星に近づいても
せめて…わたしの声、忘れないで

わたしは此処に残されて
戻ってこないことを知りながら
きみを待っているから

それを
最後に伝えたかったんだ