【むかえにきてくれる?】

蝶は きみの標


  ねえ きみは 

  死して尚、わたしを生かそうとするのね


  次元が違ったの あなたの愛し方
   友愛さえも 超えて


  きみへの 愛し方を わたしは忘れられないの


  きみは 夢の中へ 現われては消える
  わたしを いつも 殺さずに



  呪縛とは反対の方向へ

   いつも背を押して 消える




  きみは 幸せだったと 空へ

  もう自由にこの世界で 羽ばたいているのでしょう?

  もう何にも囚われることなく






  わたしは 空へ 行けるかな




  楽園へ行った蝶が

  もうわたしの手には戻らないように

  楽園へいった蝶が

  自由に羽ばたいているように




  月明かりの下

    わたしは眠らない 眠れない







  夢の中へ 行きたくないの






  きみは いつも わたしを殺さないけれど


    いつになったら わたしを





   「          ?」





    空から手を伸ばして

      その手を握り返すから






   ねえ いま わたしが会いたいのは


    きみと ほかのひとだということ



    きみは わかってくれるよね?






ねえ、 あなたが 逢いたいひと

     だぁれ?