しばらく抱きしめられていると、安心してきて少し日向から体を離した。 「……」 今まで気づかなかったが、日向の首にはネックレスのようなものがかかっていた。 「日向…、」 私は日向の首にゆっくり触れた。 「あぁ…これ?」 日向は服に隠れていたネックレスを取り出した。 ……─!? 「それ…」 「ん…?」 ネックレスかと思っていたのは、私と同じシルバーの指輪をチェーンに通したものだった。