「部活まで二時間あるから、許可とって少し外でようぜ」 俺はブレザーを手に取り、羽織った。 「日向…」 「じゃぁ、先生のとこ行ってくるから」 「っえ…ひな…っ」 俺は千幸の言葉を無視し、病室をでた。 震える千幸にキスマークをつけるほど、俺はバカじゃないし… 千幸は強がりだってことも知ってる。 ―――…… ガラッ 「先生、」 ――………