いばら姫




――― なんで…



「 あ、あの
うちの じっちゃ に、何か?! 」


『 あ いいえいいえ!

…御祖父様はお元気でした

その節は……あの
本当にご迷惑をおかけしまして… 』


「……いえ 俺こそ…」



『 ―― それで、あの、そちらに…
水谷タカオが、ご一緒してませんか? 』



「 …… 水谷…? 何で―― 」



―― あ   
そうか…
この人も水谷に、唆されたんだっけか…




『 …全然連絡が取れなくて…

今年は私、こちらに仕事で来ていて
あの子もこっちに来ているみたいだから
一緒にクリスマスを過ごそうと
思ったんだけど… 』



―――… 今度は水谷なのか



『 …Globalに聞いたら
水谷はオフ中で、
何処に泊まっているか迄は
わかりませんって…

青山君や灰谷君が居るバーを
教えてくれたのはあの子だったし

灰谷君と貴方は、一緒に来たし、
…仲良いんでしょう?

何処に居るか知ってたら
どうか教えてくれないかしら… 』



――― 呆れた



「 …俺も実は今、捜してるんですよ

会う事は、会いました

―― ただ少し、引っ掻き回されてて 」


『 え?!
あの子また、何か悪い事したの?! 』


「 ―… え

小松原さん、
水谷の事詳しいんですか?! 」

『 … く… 詳しかったら
人に聞いてないわよ…!

ねえ お願い!!何でもいいの

今年はあの子の父親とも会って
あの子に逢わせようと思ってるのよ! 』



――――― え



「 …… 小松原、さん もし………、」









『… そうよ


私は、あの子の

――    母親   』