それだけ最後に言って電話を切った沙絢。




逆にこれだけはっきり言われると、もう怒りも通り越しちゃう。




沙絢のことだから、奈緒が起きてるの分かってて、樹を遊びに誘ったのかもしれない。




奈緒は強がるくせに、いつも1人でいろんなこと考えてて抱え込むから、


沙絢みたいなタイプがライバルだと1番追い詰められる。




だから今回は、あたしが沙絢と会わせちゃったんだから、あたしに責任がある。




それに、奈緒は1番大事な友達だから。


あたしが沙絢の計画阻止してやる。




制服から私服に着替えて、最近あまり行かない繁華街のために、化粧をし直して髪の毛もアイロンでストレートにした。




いつになく気合いを入れて、怒りを抑えながらも、待ち合わせ時間に合わせて家を出た。




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