白雪姫様と王子様とオモチャ

「痛い……」

私の声を聞いて離したのは佐藤和人。



その隙をついて、隼人は手を引いて走る。


ついていくのが精一杯の走り。


せっかくセットしてもらった髪も乱れている。


でも、


そんなことよりも、


すっごく楽しい!!


私が笑うと隼人もめずらしく笑った。