ガリーとあたし。

「そんなんいいから、ほら手伝えって。ベッドの下とか定番らしいぞ」


「定番って何が」


「そりゃお前、決まってるだろ、エロ本の隠し場所だよ」


「俺がそんな単純な場所に隠すように見える?」


「いや、お前のことだからもっと絶対ばれないような場所に隠すだろうな」


「うんうん、そうだね。まぁそもそも持ってないけど、ね!」


ごすん、と言う鈍い音。

高々と振り上げられたガリーの右足が、勢いよく落下。

これがカカト落としっていうんだ。

生で初めて見たなぁ、とただただあたしはびっくりする。