ガリーとあたし。

「ちょっとお茶持ってくるから、適当に座ってて」


鞄を置いてガリーが下に向かう。

あたしはベッドに腰掛けて、なんとなく部屋を見渡す。

全体的にモノクロって感じのその部屋は物があんまりなくて、だからかとても片付いて見える。

でも本棚にはぎっしりと本が詰まっていて、多分これがガリーの脳みそなんだろうなーって考える。

なんだかよくわからないタイトルの本や、参考書がたくさん。

本当に勉強が趣味なんだなぁこの人。

とか思っていると、青山君がなにやら机の引き出しをがたがたと開け始めた。